皮膚の話

●水虫(足白癬)
俗にみずむしと呼ばれ、我々にも馴染みの深い病気ですが、原因は白癬菌とよばれるカビの一種によるものです。一般的には指の間が湿ってびらんになったり、足の裏に水泡が出来たり、皮膚がカサカサむけた状態になったりします。ただし、汗疱など白癬でなくても皮フがむけた状態になることもあり、診断には顕微鏡で白癬菌の確認が必要な場合もあります。

白癬菌は湿度と温度の条件がそろえば急速に繁殖します。靴をはいた状態ですと、中の湿度は100%近くになります。特に安全靴や長靴を長時間はく方は注意が必要です。足や手の爪に入る場合や、股、まれに顔などに生じる場合もあります。通常は根気よく、抗真菌剤を外用すれば、治りますが、爪白癬の場合は、ほとんどの場合、抗真菌剤を内服しないと治りません。最近は、新しい薬が開発され有効率も上がっています。家庭の中では、他の人に感染する可能性も高くなります。また、夏の暑い季節は、悪化して二次感染を起こし、足がはれて歩けなくなることもあります。

気付いたら早めに治療を始めた方がいいでしょう。

皮膚の話TOPへ戻る