皮膚の話

●多汗症
多汗症(たかんしょう)とは、汗が多くでる病気のことです。

全身性と局所性の場合があります。全身性の場合は、様々な病気に続発して発汗が起こることが多いようです。一般的に問題となるのは、局所性の場合で手掌、足底などに気温、体温と関係なく発汗します。精神感動によることが多く、緊張することが多い小、中学生に多く見られるようです。加齢とともに軽快することが多いようですが、まれに成人になっても症状が続く場合があります。

小児の場合、手や足の裏の皮がむけて水虫だと思って受診しても、ほどんどは、汗で水疱ができる汗疱のことが多いのですが、常に、手の平や足の裏がぬれた状態であれば、この病気の可能性があります。治療は、塩化アルミニウムの溶液やグルタールアルデヒド、フォルムアルデヒドの外用、イオントフォレーシスなどを行います。

前に述べた成人のタイプでは、難治のことが多く、常に手がぬれた状態で握手もできないなど、日常生活に支障をきたす場合もあり、交感神経の手術を行う外科的治療もあります。

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