皮膚の話

●じんましん(蕁麻疹)
じんましんとは、突然強いかゆみとともに、体中に蚊に刺されたような、みみず腫れができる病気です。この皮疹は数時間で消えますが、くり返し同じ反応が起こります。じんましんは、比較的多い病気で、一生のうちに、1~2割の人は経験すると言われています。

1~2週間で症状がおさまる急性じんましんと、1ヶ月以上も続く慢性じんましんがあります。急性じんましんでは、アレルギーの関与している割合が高く、原因が確定されることも比較的多いようですが、慢性じんましんでは、アレルギーの関与は数%にすぎず、原因の確定はむずかしいようです。

原因としては、からだの外から皮膚への直接的な刺激、あるいは薬や食物などによるからだの内側から皮膚への刺激によって、皮膚の中にある肥満細胞という細胞からヒスタミンという物質が放出されるためと考えられています。治療としては、一般に抗ヒスタミン剤や肥満細胞からヒスタミンを含む化学伝達物質の遊離を抑える抗アレルギー剤が使われます。原因が判明した場合はそれを除去する事が予防になります。

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