○柑皮症(かんぴしょう)

ベータカロチンを多く含む食材、ミカン、カボチャ、トマト、のり、人参、パセリなどを多量に摂取することで皮膚が黄色くなる病気です。手の平や足の底が黄色くなります。高度の場合、爪、鼻の下なども黄色くなります。全身が黄色くなることはまれですが、血中カロチン濃度が高くなると起こり得ます。以前に、海苔のカロリーが低いということで、一日に一帖(じょう)(海苔10枚)を食べていた糖尿病の患者さんいて、全身が黄色くなったのを診たことがあります。

 カロチンは汗に分泌されるので、角層の厚い部分が黄色くなるようです。黄色くなるだけなので、放置しても問題はありませんが、基礎疾患として高脂血症や、甲状腺機能低下などがあることがあります。ベータカロチンを多く含む食材の摂取をやめれば治ります。 子供や菜食主義者に多くみられるようですが、最近、野菜ジュースが一般化し、飲む人が増えたせいか、以前より増えたように思います。 過ぎたるは及ばざるがごとし。とりすぎには注意しましょう。