○進行性指掌角皮症(主婦手湿疹)

しんこうせいししょうかくひしょう。大変長い病名のこの病気は日本で見つけられた疾患です。20歳前後の女子で、特に結婚、出産などで急に水仕事の増えた機会に発症します。指の先端の内側から体のほうに亀裂とカサカサとした落屑を伴った軽い紅斑を認めるようになります。ひどくなるのは人差し指、中指、親指がおおいようです。やがて、症状が進めば、指紋消失を来たすようになります。右利きの人は右手に、左利きの人は左手に、両側に症状があっても利き手の症状が強くなります。冬季に悪化し、夏季によくなる傾向が強く、症状から主婦手湿疹の一種とみなす人も多くいます。欧米では、この症状を診せれば、接触性皮膚炎(手湿疹)と診断されます。

原因の多くは水、洗剤や機械的刺激によるものですが、乾燥や末梢の循環障害なども補助的な要因と考えられています。治療は、外用療法(ステロイド剤、ビタミン剤、尿素軟膏など)が主体です。症状が強い場合には、家事を制限するなど外的刺激を避けることが重要です。